お金 保険

変額保険とは?入ったらダメ!?投資初心者に分かりやすく解説

保険の無料相談をしたら、変額保険を勧められた!

投資を考えてるって言ったら、ぴったりって言われたんだけど・・・。

ネットで調べると「やめたほうがいい」「ぼったくり」と出てきたし、危険なのかな?

ドル建て保険っていうのも同時に勧められたけど、何が違うんだろう?

 

実際に変額保険に加入している私が、これらの疑問にお答えしていきます。

 

この記事の内容

 

結論から言いますと、

変額保険は危険な商品ではありません。

ただし内容をよく理解しておくことが大事です。

 

 

変額保険は「保険」+「投資」商品

変額保険とは、保険商品と投資商品が組み合わさったものです。

加入すると生命保険、もしくは個人年金保険のいずれかに加入したことになります。

そしていわゆる「生命保険」「個人年金保険」との違いはこれです。

 

将来受け取る、

  • 保険金(万が一の保障)
  • 解約返戻金
  • 満期保険金

これらのお金の受取り額が変わります。

 

わるから変額保険と呼ばれています。

 

なぜ変わるのかというと保険会社にお金を預けて

自分の代わりに投資をしてもらうからです。

投資をしてもらう投資先は複数の中から自分で選びます

 

その投資先の商品の価値が上がれば

あなたが受け取る金額は増えます。

逆に価値が下がればあなたが受け取る金額は減ります。

 

※万が一の保障は、投資で損が出ていても減りません。

利益が出ているときは増えます。

 

へ~、保険っていう名前なのに投資をしてるんだ。

 

ではなぜ「ぼったくり」「やめたほうがいい」と言われるのでしょうか?

その理由を解説していきます。

 

 

なぜ「ぼったくり」「やめたほうがいい」と言われるのか?

①本当にぼったくりの場合

 

保険屋さんに変額保険をすすめられたときに、

お金が増えますよ。

と言われませんでしたか?

 

なぜ増えるのかというと、

「投資をしていて、その投資先の商品の価値が上がった」

からです。

 

また、

銀行に預けているより増えますよ。

と言われましたか?

 

なぜ銀行に預けているより増えるのかというと、

「その投資先の商品の価値の上がり方が銀行の利息よりも高かった」

からです。

 

もし、その保険屋さんがそれしか説明していなければ「ぼったくり」と言われても仕方のない結果になるかもしれません。

価値が上がるかどうかは、結果論でしか分からないからです。

 

しかも投資は逆に、投資したお金が減ることがあります。

 

投資先の商品の価値が下がれば、損失が出てお金が減ります。

お金が減る可能性があるのに、

その説明をしないのは明らかな過失です。

その保険屋さんとは今後お付き合いしない方がいいでしょう。

 

しかし、だからといって変額保険は「ぼったくり」と言われているのかというと、そうではありません。

 

これがぼったくりだったら、誰も投資なんてしてませんよね。

 

 

②保険料全てが投資に使われない

 

変額保険の保険料は、

投資に使うお金

保険会社が使う費用

に分けられます。

 

保険料の一部のお金を使って、保険会社が投資商品を買ってくれます。

ここで出た利益も損失も、全てあなたに返ってきます。

 

ちなみに投資に使うお金を「特別勘定」と呼びます。

 

そして保険会社が使う費用は、いわゆる「生命保険」や「個人年金保険」と同じように、保障額を確保するために必要な費用です。

保険の部分は一切投資に使われません。

保険商品なので当然ですね。

 

保険料の全部を投資で運用できるわけじゃないんだね。

 

また、投資商品をあなたの代わりに買うために、運用関係費という手数料もかかってきます。

これらのお金は、あなたにとって確実にマイナスです。

長期投資では、信託報酬や買付手数料の安い商品を選んで買うのが基本です。

 

変額保険では、費用が高すぎて投資効率が悪いんです。

 

そしてぼったくりと言われる理由は、主にこれです。

「これらの費用が払込保険料のうち何%であるか明確に示されない」からです。

 

ちなみに私が契約しているアクサ生命の契約者ページには、下記の文面がありました。

 

「ご契約の締結・維持・死亡保障などに必要な費用については、被保険者の年齢・性別などにより異なるため、具体的な金額や上限額を表示することができません。」

 

とはいえ、払込金額と特別勘定の積立金額は分かるので、実際いくら引かれているのかはいつでも確認できます。

 

実際に見てみました

私の契約者ページで、現在の特定勘定の積立金額を確認してみました。

保険に加入して1年5か月経過した2023年4月は、株価が少~し上がってきたところです。

これまで支払った保険料に対する、特別勘定の積立金額の割合は、約73%でした。

保険料の約27%が保険会社の諸費用ということですね。

 

おそらく毎月一定額を積み立てるインデックス投資だけをしていれば、約27%も資産が減るということはなかったはずです。

 

 

③解約控除がある

 

大抵の保険会社の変額保険は、

10年以内に解約すると解約控除料がかかります。

解約するとお金がとられます。

諸費用とは関係がありません。

ただのペナルティーです。

 

ええ!ペナルティなんてあるの!?

 

変額保険を単に「お金を増やしたい」という目的で加入したとします。

すると契約した瞬間に、向こう10年は投資成績の負けが確定するようなものです。

そしてその金額は、契約から短期間であればあるほど大きいです。

 

ペナルティーをとられたくない方は、

「10年は必ず続ける!」

という覚悟が必要です。

 

一方、普通の投資であれば

いつでも売却してお金を受け取ることができます。

損失が出ていたとしても

ペナルティーはとられません。

 

お金を増やす!という目的であるのなら、「ぼったくり」「ダメ」と言われるはずですね。

 

 

④訴訟が増え、自殺者まで出した過去

 

バブル期に相続税対策として、多いに売り出された変額保険。

その当時はまだ法整備がされておらず、銀行・保険会社の売り方が悪質だったようです。

その後バブルが崩壊すると、大きな負債を抱えてしまう方が出て訴訟問題になったそう。

 

私を含め、若い方には「変額保険」は馴染みがないです。

しかし、バブル崩壊を知る世代の方には「変額保険」という名前は負のイメージがあると思います。

ですので身近のその世代の方に相談すると、詳しい説明ができなくとも「やめたほうがいい」と言われるでしょう。

 

もちろん今ではきちんと法整備がされていますので安心して下さい。

 

 

ドル建て保険との違い

よく変額保険の加入を勧められるときに

一緒に提示されるのが「ドル建て保険」です。

 

ドル建て保険も受取額が変わります。

変額保険と違うのはその中身です。

 

めっちゃ簡単に言うと、

「保険」+「ドルで貯金」

こうなっています。

 

保険料を日本円からドルに替えてドルで運用し

受取るときはドルから日本円に替えて受け取ります。

 

なぜそんなことをするかというと

アメリカの方が日本より金利が高いからです。

 

預けているだけで、日本よりも増え方が大きいんです。

 

そのため変額保険よりリスクが低いとして勧められるかと思います。

 

死亡保障付きで金利の良い銀行に預けることと同じですよ。

と推されます。

 

また、特徴的なのが保険料が毎月変動するところです。

1ドル=何円か(為替)は日々変動するからです。

 

そして目に見えづらい手数料が多くかかるのは変額保険と同じです。

保険会社の諸費用がかかります。

また、円からドルに替えるときの為替手数料もかかります。

 

なるほど。ドル建て保険も運用によって金額が変わるのと、保険や手数料にかかる費用が分かりづらいから、変額保険と並べられるんだね。

 

ちなみに外貨建て保険というのは日本円以外の通貨で運用する保険です。

ドル建て保険は外貨建て保険の一種です。

 

 

まとめ

 

本記事では、変額保険がなぜ「ぼったくり」「やめたほうがいい」と言われているのかを解説しました。

 

繰り返しになりますが、その理由は主に下記4つでした。

 

まとめ

  • 保険屋さんから損をする可能性があるという説明を十分にされず、
    リスクを理解せずに変額保険に加入したから。
  • 払込保険料のうち、特別勘定しか投資に運用されないから。
    その割合が明示されないから。
  • 解約控除料がかかるから。
  • 過去の訴訟問題による負のイメージがあるから。

 

しかし変額保険は一概にダメかと言うとそうではありません。

メリット、デメリットを理解して加入するなら良い商品です。

 

どんな人が変額保険に向いているのかは

次の記事で解説していますので、知りたい方はぜひご覧下さい。

参考アクサ生命の変額保険に加入している私が感じたメリット・デメリット

続きを見る

  • この記事を書いた人

もこ

将来のお金の不安から家計管理に力を入れ、結婚4年目で総資産1400万円達成。結婚3年目、育休中に200万円貯金。ポイントサイトで稼いだ累計金額は2年で50万円。1歳、2歳の年子育て中。

-お金, 保険
-,